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観葉植物の増やし方ガイド|挿し木・水挿しのやり方とふやしやすい種類

切ったつるをコップの水に挿しておいたら、気づけば根がにょきにょき伸びていた——観葉植物を育てていて、私が地味に一番テンションが上がる瞬間はこれかもしれません。「ふやす」と聞くと特別な技術が要りそうですが、実際は道具もほとんどいらず、気に入った株をそのまま何鉢にも分けられる、コスパのいい楽しみ方です。ここでは挿し木・水挿しのやり方と、ふやしやすい植物の選び方をまとめました。
ふやし方には2通りある。まずは水挿しから
観葉植物のふやし方は、大きく分けると挿し木(土に直接挿す)と水挿し(水につけて発根させてから土に植える)の2つです。 どちらも茎の一部を切って新しい株にする点は同じで、違うのは根を出させる場所だけ。
初めてなら、私は水挿しをおすすめします。 根が伸びていく様子がガラス越しに見えるので、うまくいっているかどうかが一目でわかるからです。 土に挿した挿し木は掘り返して確認するわけにいかず、 「今どうなっているんだろう」とやきもきする時間が長くなります。 水挿しならその不安がありません。
ふやしやすい植物の選び方
どの植物でも同じようにふやせるわけではありません。 ふやしやすさの目安は、茎の途中から根を出す性質(節から発根しやすいかどうか)です。
- ポトス・モンステラは特にふやしやすい代表格。つる状に伸びる茎の節から気根(空気中に伸びる根)が出ていることが多く、 その節を含めて切るだけで高確率で発根します
- ガジュマルのような太い幹を持つ木立ち性の種類は、少し難易度が上がります。挿し木自体は可能ですが、切り口が大きく乾きにくいぶん腐りやすいので、 慣れないうちは無理に手を出さなくても大丈夫です
紹介している8種それぞれの特徴は植物図鑑にまとめています。 ふやす前に、その植物がどれくらい丈夫か(耐陰性・水やり頻度)も確認しておくと、 ふやしたあとの置き場所に困りません。
水挿しのやり方
- 節を1〜2個含めて、茎を斜めに切る。葉と葉の間ではなく、必ず節(葉の付け根)を含めるのがポイントです。 根は節から出るので、節が無い部分だけを切っても発根しません
- 水に浸かる部分の葉は取り除く。葉が水につかっていると腐って水が濁る原因になります。 上のほうの葉だけ2〜3枚残せば十分です
- 清潔な容器に水を入れて挿す。節が水に浸かるように、直射日光の当たらない明るい場所に置きます
- 水は2〜3日に1回、コップごと総入れ替え。継ぎ足しではなく総入れ替えです。水が古くなるとぬめりが出て、 根が呼吸しにくくなり腐敗の原因になります
- 根が3〜5cmほど伸びたら土に植える。水に長く置きすぎると「水の中専用の根」になってしまい、 土に植えたあとの水分吸収がかえって下手になることがあります。 伸びすぎる前に植え替えるのがコツです
挿し木(直接土に挿す)のやり方
水挿しに慣れたら、土に直接挿す方法も試せます。 根が見えないぶん不安はありますが、水から土への植え替えの手間が省けるのと、そのまま育てる土に根が馴染むので生育がとまりにくいという利点があります。
- 節を含めて茎を切る(水挿しと同じ)
- 切り口を半日ほど乾かしてから、湿らせた挿し木用の土(または赤玉土など水はけのいい土)に挿す
- 土が乾かない程度に水をやりながら、直射日光を避けた明るい日陰で管理する
- 新しい葉が動き出したら発根のサイン。それまでは触って引っ張って確認しない (根が切れてやり直しになります)
発根を早めたい場合は、切り口に発根促進剤(ルートン等)をつけてから挿す方法もあります。 必須ではありませんが、太めの茎を挿すときは差が出やすいです。
Amazonで「発根促進剤」を見るいつやるのがいい? — 春から夏の生長期
ふやすタイミングも、植え替えと同じく生長期(おおよそ5〜9月)が向いています。 気温が高く植物自体の勢いがある時期なので、発根のスピードも成功率もぐっと上がります。
逆に冬は避けたほうが無難です。 植物が休んでいる時期に切った茎は発根する体力が無く、 水も土も傷むだけで終わってしまうことが多いからです。 「今すぐふやしたい」気持ちはわかりますが、冬に切るくらいなら、 暖かくなるまで親株のまま待つほうが結果的に近道です。
季節ごとの植物の状態の見分け方は観葉植物の夏越し・冬越しガイドにまとめています。 植え替え自体の時期・頻度・手順は観葉植物の植え替え、タイミングとやり方もあわせてどうぞ。
ふやした後にやりがちな失敗
- 植え替えたばかりの新しい株に肥料を与えてしまう。根が十分に育っていない状態で肥料を与えると逆効果です。 新芽が動き出して根が落ち着くまでは、肥料なしで管理してください (詳しくは観葉植物の肥料ガイド)
- 水挿しの水を替えずに放置する。「まだ根が出てないから」と数週間放置すると、たいてい茎の切り口から腐ります。 根が出るまでのほうが、こまめな水替えが必要です
- いきなり日なたに置く。発根したばかりの根はまだ弱く、強い日差しに耐えられません。 しばらくは明るい日陰で管理し、新しい葉が数枚出てから通常の置き場所に戻します
ふやす前に、まずは今の1鉢を見直したいなら
ふやすのは、今ある株が元気に育っていてこそ楽しい作業です。 「そもそも今の置き場所が合っているのかな」と気になったら、4つの質問の診断で部屋の環境に合う植物を見直してみるのもおすすめです。