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観葉植物の夏越し・冬越しガイド|季節ごとの水やりと置き場所

白い壁に置かれ、土も鉢も使わずに細く波打った葉を四方へ伸ばすチランジア(エアプランツ)

観葉植物を育てはじめて、私が一番戸惑ったのが季節の変わり目でした。いつも通りに水やりをしていたら、冬に根腐れさせてしまった経験があります。夏と冬、それぞれ何に気をつければいいのかをまとめました。難しいことはしていません。置き場所と水やりを、少しずらしてあげるだけです。

夏に気をつけたい3つのこと

夏は多くの観葉植物にとって生長期です。ぐんぐん葉を伸ばしてくれる楽しい季節なのですが、 そのぶん環境の変化も激しくて、私は毎年この時期にいちばんヒヤッとさせられます。 気をつけるのは、日ざし・水・風の3つだけです。

① 直射日光の葉焼け — 「明るくしてあげよう」が裏目に出る

「よく育つように」と思って夏の窓ぎわに出したら、数日で葉が白く抜けてしまった。 私はこれをモンステラでやってしまいました。焼けた葉はもう元に戻らないので、 けっこう長く落ち込みます。

観葉植物の多くは、もともと森の中でほかの木の陰に育っている植物です。 真夏の直射日光は、彼らにとって明るすぎます。レースカーテン越しのやわらかい光が基本、と覚えておいてください。 ベランダに出したい場合も、いきなり炎天下ではなく、日陰から少しずつ慣らします。

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② 水切れに注意。ただし受け皿の水は溜めない

夏は生長期で、植物がよく水を欲しがります。土の乾きも早いので、 春や秋と同じ感覚でいると水切れさせてしまいます。土の表面が乾いていたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり。これが夏のリズムです。

ただし、ここで必ずセットにしてほしいことがあります。受け皿に溜まった水は、必ず捨ててください。溜めっぱなしにすると根が常に水に浸かった状態になり、根腐れの原因になります。 夏場はそこがコバエの発生源にもなるので、いいことがひとつもありません。 水やりのあとに受け皿を見にいく、というところまでを一連の動作にしてしまうのがおすすめです。

③ 風通しを良くする — 蒸れは水切れよりこわい

意外と見落とされがちなのが、風です。閉めきった夏の部屋は高温多湿で、 株が蒸れて弱ったり、根が傷んだりします。私の実感では、夏に調子を崩す原因は、水切れより蒸れのほうが多いです。

やることは単純で、ときどき窓を開ける、サーキュレーターの風を壁に当てて 部屋の空気をゆるく回す、鉢と鉢の間隔を少し空ける。それだけで違います。 植物に直接強い風を当て続ける必要はありません。空気が動いていれば十分です。

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冬に気をつけたい4つのこと

そして冬。冒頭に書いたとおり、私が根腐れをやらかしたのはこの季節です。 夏の感覚のまま水をやり続けたのが原因でした。冬の失敗は、たいてい「かまいすぎ」から起きます。

① 水やりの頻度を落とす

冬は多くの観葉植物の生長がゆっくりになります。水を吸い上げる力も落ちるので、 夏と同じペースで水をやると、土がいつまでも湿ったままになって根が傷みます。

目安は、土の表面が乾いてから、さらに2〜3日待ってから水をやるくらい。 「乾いた=すぐ水」ではなく、ひと呼吸おく感じです。 最初はかわいそうな気がしますが、冬に関しては、待つほうが植物のためになります。

② 受け皿に溜まった水は都度捨てる

夏と同じ話ですが、冬はもっと大事です。気温が低くて水が減りにくいぶん、 受け皿の水は長く残り続けます。根腐れの原因にも、虫の発生源にもなります。 水やりの回数が減る季節だからこそ、一回ごとに受け皿まで見てあげてください。 虫のほうが気になる人は、観葉植物の虫対策ガイドもどうぞ。

③ 暖房の風を直接当てない。乾燥対策には葉水

冬の室内は、私たちが思っている以上に乾燥しています。 そこにエアコンやヒーターの風が直接当たると、葉があっという間にカサカサになり、 葉先から茶色く枯れこんできます。乾燥した環境はハダニも呼びます。

まずは暖房の風が直接当たらない場所へ動かすこと。 そのうえで、霧吹きで葉に水をかける「葉水」が効きます。 土に水をやるのとは別物で、葉のまわりの湿度を上げるための作業です。 水やりの回数が減る冬でも、葉水はむしろ増やしていいくらい。 私は気づいたときにシュッとやる程度ですが、それでも葉の様子がずいぶん違います。

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④ 水やりは、朝晩を避けて暖かい時間帯に

これは知らないとまずやらない工夫だと思います。冬の朝晩は冷え込むので、 その時間に水をやると、冷たい水と冷えた空気で根が一気に弱ります。気温の上がった昼前後に水をやると、それだけで負担がずいぶん減ります。

ついでにもうひとつ。冬の窓ぎわは日中こそ暖かいのですが、夜はかなり冷え込みます。 日中は窓ぎわ、夜は少し部屋の内側へ。面倒に感じるなら、 寝る前に鉢をひと足分だけ動かす、くらいの気持ちで大丈夫です。

それと、冬に肥料は要りません。生長が止まっている時期に与えると、 使われないまま土に残って根を傷める原因になります。 与える時期や種類の選び方は観葉植物の肥料、選び方と与え方にまとめました。

8種でみる、季節との相性

このサイトで紹介している8種は、性質がそれぞれ違うので、 季節でつまずくポイントも変わります。下の数字は診断の点数に使っているものと同じで、日ざしへの強さ(大きいほど強い光に耐えられる)と耐陰性(大きいほど暗さに強い)です。

ざっくり言うと、日ざしを好むサンスベリア・ガジュマル・アレカヤシは冬の日照不足がこたえやすいタイプ。日が短くなる時期は、 いちばん明るい場所を用意してあげてください。 反対に、耐陰性が高いパキラ・モンステラ・ポトス・ペペロミアは季節による光量の変化に強く、置き場所をあまり動かさなくても機嫌よく育ちます。 はじめての一鉢なら、こちら側から選ぶと季節の変わり目で慌てずに済みます。

植物日ざしへの強さ耐陰性季節のひとこと
サンスベリア5 / 54 / 5冬の水やりでいちばん失敗しやすいのがこの子です。乾燥に強いぶん、寒い時期に夏と同じペースで水をやると根が耐えられません。冬は思いきって間隔を空けてください
ガジュマル5 / 52 / 5日光が大好きなので、冬の日照不足で葉をぱらぱら落とすことがあります。冬こそ一番明るい窓ぎわへ。ただし夜の窓ぎわは冷えるので、寝る前に少し部屋の内側へ寄せると安心です
アレカヤシ4 / 52 / 5明るさを欲しがるわりに乾燥には弱いので、冬は暖房の風がいちばんの敵になります。葉先が茶色くカサついてきたら、葉水が足りていない合図です
パキラ3 / 54 / 5夏の直射日光では葉焼けするので、レースカーテン越しくらいがちょうどいいです。冬は乾かし気味にしておけば、そこまで手はかかりません
チランジア(エアプランツ)3 / 53 / 5土がないぶん、季節の差が「乾くまでの時間」に出ます。夏はすぐ乾き、冬はなかなか乾かない。水にくぐらせたあと、数時間で乾く場所かどうかで置き場所を決めてください
ポトス2 / 55 / 5季節の光量の変化にいちばん動じないタイプです。冬に水をやりすぎない、これさえ守れば越えられます
モンステラ2 / 54 / 5もともと直射日光が苦手なので、夏の窓ぎわは要注意です。冬は生長がほとんど止まるので、水やりを減らすのを忘れずに
ペペロミア2 / 54 / 5厚い葉に水をためてくれるので乾燥には強め。むしろ夏の直射日光で葉が白く抜けてしまうほうが心配です

なお、この表は日ざしと暗さへの強さを見たもので、耐寒性(何度まで耐えられるか)そのものではありません。 どの種類も、冬に窓ぎわで冷気に当て続けるのは避けたほうが無難です。

季節でつまずかない一鉢を選びたいなら

ここまで書いておいてなんですが、いちばん確実なのは自分の部屋の環境に合った植物を選ぶことです。 合っていない植物を頑張って世話するより、ずっと楽で、植物にとっても幸せだと思います。

4つの質問の診断では、日当たりとお世話にかけられる手間から 向いている種類を出します。Q2で「ズボラでも平気なのがいい」を選べば、 水やりの間隔が空いても平気な種が上位に出るので、冬のかまいすぎで失敗しにくくなります。 暗めのお部屋なら、日当たりが悪い部屋でも育つ観葉植物まとめもあわせて読んでみてください。

4つの質問で、自分の部屋に合う植物を診断してみる