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観葉植物の根腐れ|見分け方と、まだ間に合う復活のさせ方

鉢から抜いたら根が真っ黒でドロッとしていた、という経験が私には何度かあります。最初にやったときは何が起きたのか分からず、においを嗅いでようやく「これはもうダメなやつだ」と理解しました。ただ、根腐れは早めに気づけば意外と立て直せます。ここでは水のやりすぎだけではない原因、地上部に出るサイン、鉢から抜いて確かめる方法、そして実際に私が株を戻した手順までをまとめました。
原因は「水のやりすぎ」だけではありません
根腐れと聞くと、まず思い浮かぶのは水のやりすぎだと思います。実際そのとおりなのですが、 私が実際にやらかしたケースを振り返ると、水の量そのものより「水が抜けない状態」のほうが直接の原因になっていることが多いです。
- 底穴の無い鉢に直接植えている。 与えた水の逃げ場が無く、鉢の中にずっと溜まります
- 受け皿に溜まった水を放置している。 底穴があっても、受け皿の水に浸かった ままだと同じことになります
- 水はけの悪い土を使っている。 安さだけで選んだ培養土が、実は保水に寄りすぎた 配合だったということがあります
- 生長が止まっている冬に、夏と同じペースで水をやっている。 根が水を吸わない 時期に与え続けると、行き場を失った水が土に残り続けます
共通しているのは、「土が湿った状態が長く続く」という結果です。 水やりの回数を減らす前に、まずこの4つのどれかに心当たりが無いか確認してみてください。
鉢底の穴・鉢カバーの使い方はおしゃれな鉢・プランターの選び方に、 土の配合は観葉植物の土・用土選びに、冬の水やりの間隔は夏越し・冬越しのお手入れガイドにまとめています。
地上部に出るサイン
根腐れは土の中で進むので、最初は気づきにくいのが厄介なところです。 ただ、次のようなサインが重なって出てきたら、鉢の中を疑ったほうがいいです。
- 下葉から黄色くなる。 それも1〜2枚ではなく、次々にという勢いのとき
- 株元がぐらつく。 触ってみて、根元がしっかり土をつかんでいる感触が無い
- 土がいつまでも湿っている。 前に水をやってからかなり経つのに、 表面がずっとしっとりしたまま
- 土の表面に白いカビのようなものが出る。 過湿のサインです
- においが変わる。 土から酸っぱいような、どぶのようなにおいがしてきたら、 これはかなり進んでいます
私が最初に気づいたのは、株元をつかんだときに「あれ、こんなに柔らかかったっけ」と思った瞬間でした。 見た目より先に、触った感触で分かることも多いです。
確定は、鉢から抜いて根を見るしかありません
地上部のサインはあくまで「疑う」ところまでです。確定させるには、鉢から抜いて根を 直接見るしかありません。まわりくどいようですが、ここを飛ばして水やりを増減しても 的外れになりがちです。
- 健康な根。 白っぽくて、指でつまむと張りがあります。においもありません
- 腐った根。 黒っぽく変色してドロッとしています。指でつまむと表面の皮だけが するりと剥けて、中の芯が抜け落ちる。土のような、あるいはどぶのようなにおいが出ていることが 多いです
私は最初にこれをやったとき、根を触った瞬間の感触に思わず声が出ました。 見た目だけでは判断がつかない株ほど、指でつまんでみるとはっきり分かります。
復活の手順
腐った根が見つかっても、すべての根が黒くなっていなければ、まだ間に合います。ここからは実際に私がやっている手順です。
- 傷んだ根を切る。 黒くドロッとした部分を、健康な白い根が見えるところまで 清潔なハサミで切り戻します。迷ったところは思い切って切ったほうが、あとで悔やまずに済みます
- 切り口を乾かす。 切ったらすぐに植えず、風通しのいい日陰で数時間〜半日ほど 置いて切り口を乾かします。濡れたまま土に戻すと、そこからまた傷みやすいです
- ひと回り小さい鉢と、乾いた新しい土に浅く植える。 根を減らしたぶん、鉢も 減らすのがポイントです。前より大きい鉢に植えると、根が届かない土がまた湿ったままになって 逆戻りします。土は湿らせず、乾いた状態のものを使ってください
- 水はすぐにやらない。 植えた直後にたっぷりやりたくなりますが、ここはこらえて ください。数日待って、土の表面が乾いているのを確認してから最初の水をやります
- 明るい日陰で2週間ほど養生する。 直射日光を避け、根が落ち着くまでそっとして おきます。この間に新しい葉が動き出せば、回復のサインです
- 肥料は絶対に足さない。 弱っている株に肥料を与えるのは、追い打ちをかける だけです。傷んだ根は濃い肥料分に耐えられません。再開は新芽が動いて根が落ち着いてから、肥料ガイドを見ながらにしてください
7種でみる、乾かし気味が正解の種・水を欲しがる種
根腐れのなりやすさは、診断の点数に使っているズボラ耐性(大きいほど水やりを忘れても枯れにくい=乾かし気味を好む)とほぼ重なります。
パキラ・サンスベリア・ペペロミアは、そもそも乾いた環境を好む側。 「元気がないから」と水を足したくなる場面ほど、この子たちにとっては逆効果になりがちです。 反対にモンステラ・ポトス・ガジュマル・アレカヤシは、乾いたら早めに水をあげたい側で、 これらは根腐れよりむしろ水切れのほうに気をつけたい相手です。 ただしどちらのグループでも、土が湿ったままの状態が続けば根腐れは起こります。 「この種は根腐れしにくい」という意味ではなく、あくまで水やりの間隔の目安として見てください。
チランジア(エアプランツ)は土を使わずに育てる種類なので、 この章の対象からは外しています。濡れたまま風通しの悪い場所に置きっぱなしにすると、 株の中心から腐ることはあるので、水やり後はしっかり乾かす必要がある点だけは共通です。
どこからが手遅れか
正直に言うと、株元まで真っ黒でぶよぶよになっていたら、その株はもう戻りません。根がすべて機能を失っている状態から、切り戻しだけで立て直すのは難しいです。
ただ、それで諦めなくていい場合もあります。上のほうの茎や葉がまだしっかりしているなら、 その部分だけ切り取って挿し木にすれば、株そのものは残せます。根が全滅していても、茎から新しい根を出させる方法です。私も一度、株元が完全にダメになった 株の上半分だけを水挿しにして、そのまま新しい株として育て直したことがあります。
挿し木・水挿しのやり方は観葉植物の増やし方ガイドに まとめています。「もうダメかも」と思ったときほど、捨てる前にいちど試してみてください。
再発させないための置き場所と鉢
せっかく立て直しても、環境を変えなければまた同じことが起きます。置き場所と鉢を、根腐れさせにくい形に整えておくのが最後の仕上げです。
置き場所は、風通しがあって土が適度に乾く場所を選んでください。 締め切った部屋の隅や、エアコンの風が当たらない代わりに空気もこもる場所は、 土が乾くのに時間がかかります。水やりの間隔・見極め方は観葉植物の水やりの頻度と量に詳しくまとめました。 長雨で部屋ごと湿りがちな時期の対策は雨が続く時期の観葉植物ケアへ。
鉢は、必ず底穴のあるものを。気に入った鉢に穴が無い場合は、鉢カバーとして使う手もあります。 そして今の株に対して鉢が大きすぎないかも、この機会に見直してみてください。 植え替えのタイミングと手順は観葉植物の植え替え、タイミングと やり方にまとめています。